オーケストラ・アンサンブル金沢

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2021.07.20 岩城宏之音楽賞2021年度 第15回「岩城宏之音楽賞」選考結果について

故岩城宏之氏(OEK永久名誉音楽監督)の遺志を受けて2007年に創設され、北陸の実力ある音楽家に贈られる「岩城宏之音楽賞」の選考が、このほど審査員2名により行われ、下記のとおり第15回の受賞者が決定致しました。受賞者には、本年9月4日(土)オーケストラ・アンサンブル金沢が演奏する「岩城宏之メモリアルコンサート」にソリストとして出演していただくとともに、公演冒頭において当音楽賞と副賞50万円を授与することとしております。

岩城宏之音楽賞について

岩城宏之賞受賞者

小泉詠子(メゾ・ソプラノ、石川県出身)

石川県津幡町出身。東京藝術大学大学院修士課程、博士課程を修了。博士号(音楽)取得。修了時に三菱地所賞を受賞。二期会オペラ研修所マスタークラス修了時に優秀賞および奨励賞を受賞。平成24年度文化庁新進芸術家在外研修員としてイタリアに留学。第76回日本音楽コンクール(オペラ・アリア)第3位、第8回藤沢オペラコンクール第2位入賞。平成29年度石川県文化奨励賞受賞。2009-10年および12-14年、サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現 セイジ・オザワ松本フェスティバル)《ヘンゼルとグレーテル》ヘンゼルで出演を重ねる。10年、ミシェル・プラッソン指揮/二期会《ファウストの劫罰》マルグリートの代役を歌いデビュー。12年、小澤征爾音楽塾特別演奏会《蝶々夫人》スズキ、15年、アンドレア・バッティストーニ指揮/二期会《リゴレット》ジョヴァンナ、 15年、日生劇場《ヘンゼルとグレーテル》ヘンゼル、16年、新国立劇場《イェヌーファ》バレナ、16年、シモーネ・ヤング指揮/二期会《ナクソス島のアリアドネ》ドゥリヤーデ、17年、山田和樹指揮/日生劇場《ルサルカ》料理人の少年等多数出演。18年3月には、リッカルド・フリッツァ指揮/二期会《ノルマ》において難役アダルジーザで出演し絶賛を博した。以後も新国立劇場シーズンオープニング《魔笛》(新制作)侍女Ⅱ、グランドオペラ共同制作《カルメン》メルセデス等で活躍している。金沢では金沢歌劇座柿落とし公演《カルメン》カルメン役をはじめ、「第九」、「メサイア」のソロを務める。2015年にはソロ・リサイタルを開催。21年8月、大野和士指揮/新国立劇場《スーパーエンジェル》ルイージ役で出演予定。二期会会員。

審査員

  • 木村かをり(ピアニスト、故岩城宏之夫人)
  • 池辺晋一郎(作曲家、石川県立音楽堂洋楽監督)

受賞理由

文化庁新進芸術家研修員としてイタリアで研鑽を積み、帰国後日本の代表的なオペラ劇場で活躍を続け高い評価を得ている。OEK芸術監督ミンコフスキに抜擢され、ミンコフスキ指揮のオペラ《セビリアの理髪師》に出演するなど、将来の活躍が期待されている。

岩城宏之メモリアル・コンサート公演日程

  • 日時 2020年9月4日(土)14:00開演
  • 会場 石川県立音楽堂コンサートホール
  • 管弦楽 オーケストラ・アンサンブル金沢