Orchestra Ensemble Kanazawa

助成：公益財団法人アフィニス文化財団

アフィニス　エンブレム

本公演は2025年度アフィニス オーケストラ助成の「音楽文化の担い手としてのプロ・オーケストラが主催する、わが国ならびに各楽団が活動の重点を置いている地域にとって意義がある企画」に選ばれました。

選考理由：「ザ・音楽家」というような才能があるとすれば、イェルク・ヴィトマンは、現代において、その筆頭格となろう。楽器（クラリネット）も、指揮も、作曲もし、そのすべてがハイレベルにある。作風が「前衛」を気取らないのは、古今の西洋音楽に精通しており、そこからの断絶などあり得ないと心得ているからだ。メンデルスゾーン・プログラムに自作を交えるにあたっても、この作曲家に関連した作品を選んでいる。《フーガの試み》を選んだのは、メインにメンデルスゾーンのフーガ・シンフォニー、第5番を据えたからに違いない。たんなるお楽しみの2時間とは違う、充実した「音楽の時」が期待できるはずだ。

アフィニス文化財団オーケストラ助成委員 舩木篤也