オーケストラ・アンサンブル金沢

Concert

公演スケジュール

FRI

東京公演

池辺晋一郎 80歳 バースデーコンサート

東京公演

祝・傘寿! 合唱、オペラ、管弦楽、多岐にわたる作曲活動を俯瞰する。そして注目の交響曲第11番、世界初演。

日本を代表する作曲家の一人で、講演や執筆、テレビ出演などを通じて音楽の魅力を伝えるコミュニケーターとしても人気の高い池辺晋一郎。2001年以来、東京オペラシティ文化財団のミュージック・ディレクターを務めています。池辺は2023年に80歳となりますが、その傘寿を記念したコンサートを、誕生日当日の9月15日に開催します。

一人の人間の仕事とは信じられないほど多岐にわたる池辺の作曲人生にふさわしく、合唱、オペラ、管弦楽の3つのジャンルから、池辺と何度も仕事をし、深く信頼を寄せるアーティストたちの演奏でお贈りします。オーケストラは池辺が洋楽監督を務める石川県立音楽堂を本拠とし、現在最も緊密な関係であるオーケストラ・アンサンブル金沢。指揮は同団アーティスティック・リーダーの広上淳一です。

万葉集をテキストにした無伴奏合唱曲《相聞》。1970年に作曲されたⅠ、Ⅱと、2005年に作曲されたⅢの全曲を、長年共同作業を続けてきた東京混声合唱団が演奏いたします。オペラからは、最初に書かれたオペラ『死神』から印象的なソプラノの「死神のアリア」と、今回演奏するオーケストラ・アンサンブル金沢が初演した、石川県出身である泉鏡花の原作によるオペラ『高野聖』からの抜粋を演奏、中鉢聡は本作の初演時より上人を演じており、古瀬まきをは池辺の別のオペラ『千姫』おちょぼ役に出演しています。

管弦楽作品では、東京藝術大学の卒業制作として1967年に作曲し、今回が初演以来、56年ぶりの演奏となる《ピアノ協奏曲第1番》を再演、ソリストには、独自の世界観が光る俊英、北村朋幹を指名しました。
そして演奏会の最後には、今回の演奏会のために書き下ろされる新作、《交響曲第11番》の世界初演が控えています。10年前の70歳バースデーコンサートにおける《交響曲第9番》の委嘱初演以来の、東京オペラシティ文化財団から池辺への委嘱作品となります。

池辺晋一郎の色とりどりの作曲人生をたどる80歳バースデーコンサートにご期待ください。(東京オペラシティウェブサイトより)

開催日程

2023年09月15日(金) 開場 18 : 20 開演 19 : 00

出演者

  • 池辺晋一郎
    作曲
    池辺晋一郎作曲
    東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。66年日本音楽コンクール第1位。同年音楽之友社室内楽曲作曲コンクール第1位。68年音楽之友社賞。以後ザルツブルクTVオペラ祭優秀賞、イタリア放送協会賞(3回)、国際エミー賞、芸術祭優秀賞(4回)、尾高賞(3回)、毎日映画コンクール音楽賞(3回)、日本アカデミー賞優秀音楽賞(9回、うち3回最優秀賞)などを受賞。97年NHK交響楽団・有馬賞、2002年放送文化賞、04年紫綬褒章、16年第24回渡邉暁雄音楽基金特別賞。18年文化功労者。22年旭日中綬章。現在東京音楽大学名誉教授、東京オペラシティ・ミュージックディレクター、石川県立音楽堂洋楽監督、せたがや文化財団音楽事業部音楽監督。ほか多くの文化団体の企画運営委員、顧問、評議員、音楽コンクール選考委員などを務める。作品には交響曲No. 1~10,ピアノ協奏曲No. 1~3,チェロ協奏曲、オペラ「死神」、「鹿鳴館」、「高野聖」をはじめ管弦楽曲、室内楽曲、合唱曲など多数。また映画やドラマ、演劇の音楽も約500本を担当。著書に『音のいい残したもの』、『おもしろく学ぶ楽典』、『オーケストラの読みかた』、『スプラッシュ』、『空を見てますか…1~7』、『バッハの音符たち』、『モーツァルトの音符たち』、『ブラームスの音符たち』、『シューベルトの音符たち』、『ベートーヴェンの音符たち』、『シューマンの音符たち』等。96年より13年間、壇ふみとともにNHKテレビ「N響アワー」の司会を、2015年~2020年までNHK-FM「ザ・レジェンド」司会を担当した。
  • 広上淳一
    指揮、OEKアーティスティック・リーダー
    広上淳一指揮、OEKアーティスティック・リーダー
    東京音楽大学指揮科卒業。1984年、26歳で「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝。以来、フランス国立管、ベルリン放送響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィル、ロンドン響、ウィーン響などメジャー・オーケストラへの客演を展開。これまでノールショピング響、リンブルク響、ロイヤル・リヴァプール・フィルのポストを歴任。国内では全国各地のオーケストラはもとより、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団にもたびたび招かれ絶賛を博している。2008年4月より京都市交響楽団常任指揮者を経て、2014年4月より常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー。常任指揮者として13シーズン目の2020年4月より2022年3月まで京都市交響楽団第13代常任指揮者兼芸術顧問を務めた。現在はオーケストラ・アンサンブル金沢アーティスティック・リーダー、日本フィルハーモニー交響楽団 フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)、札幌交響楽団友情指揮者、京都市交響楽団 広上淳一、京都コンサートホール館長。また、東京音楽大学指揮科教授として教育活動にも情熱を注いでいる。
  • 古瀬まきを
    ソプラノ
    古瀬まきをソプラノ
    相愛大学卒業、京都市立芸術大学大学院修了。平成25年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として1年間ドイツ・ドレスデンにて研修。2008年びわ湖の夏・オペラビエンナーレ《フィガロの結婚》バルバリーナ役でオペラデビュー。その後《フィガロの結婚》」スザンナ、《カルメル会修道女の対話》コンスタンス、《魔笛》パミーナ、《ラ・ボエーム》ムゼッタ、《ランメルモールのルチア》ルチア、《ロメオとジュリエット》ジュリエット、《ナクソス島のアリアドネ》ツェルビネッタほか、各地の様々なプロダクションにてオペラに出演。リサイタルでは、平成24年度新進演奏家育成プロジェクト リサイタルシリーズにてソロリサイタルを開催(大阪いずみホール)。またNHK FM〈名曲リサイタル〉〈リサイタル ノヴァ〉、ABC フレッシュコンサートほか数多くの演奏会に出演。第九、マタイ受難曲、カルミナ・ブラーナのソプラノソロの他、大阪バッハアンサンブルメンバーとして、J.S.バッハのカンタータソリストとしても出演を重ねる。2021年3月ワコーレコードより初アルバム「詩(うた)が咲くとき」をリリース。公益社団法人日本演奏連盟会員。大阪バッハアンサンブルメンバー。相愛大学、大阪音楽大学非常勤講師、同志社女子大学嘱託講師。
  • 中鉢聡
    テノール
    中鉢聡テノール
    東京芸術大学卒業。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第11期修了。1992年ロッシーニ国際オペラコンコルソ入選。平成5年度文化庁芸術家国内研修員。1995年《椿姫》のガストンで藤原歌劇団にデビュー。1996年《東洋のイタリア女》(日本初演)のシーシンで好評を博す。その後イタリアに渡り、ミラノでボッケリーニ《スタバト・マーテル》などのコンサートに出演。帰国後2003年には《ロメオとジュリエット》ロメオ役に抜擢され大成功をおさめた。新国立劇場には開場記念公演《建・TAKERU》の両面少名でデビュー以来、《椿姫》、《こうもり》、《マノン・レスコー》、《セビリアの理髪師》、《ドン・キショット》、《イル・トロヴァトーレ》、《ドン・カルロ》、《ウェルテル》などに数多くの出演を果たしている。また、サントリーホールのホールオペラ《ドン・カルロ》、ゲルギエフ指揮/読売日響でのベルリオーズ「レクイエム」、その他「第九」や各種コンサートでソリストとして活躍する一方、NHK教育TV「愉快なコンサート」へのレギュラー出演やサッカー国際試合での国歌独唱など活動は多岐にわたり、クラシック界にとどまらず広く注目を集めている。
  • 北村朋幹
    ピアノ
    北村朋幹ピアノ
    3歳よりピアノを始め、浜松国際ピアノコンクール第3位(2006)、シドニー国際ピアノコンクール第5位ならびに3 つの特別賞(2008)、リーズ国際ピアノコンクール第5位(2015)、ボン・テレコム・ベートーヴェン国際ピアノコンクール第2位(2017)など受賞。2005年、第3回東京音楽コンクールにおいて第1位(2位なし)ならびに審査員大賞(全部門共通)受賞、以来日本国内、ドイツをはじめとするヨーロッパ各地で、オーケストラの定期演奏会への出演、ソロリサイタル、室内楽、また古楽器による演奏活動を定期的に行い、2019年からは「Real-time」と題した自身のリサイタル企画を展開している。
    録音は「遙かなる恋人に寄す―シューマン「幻想曲」からの展望―」(2011)、「夜の肖像」(2014)、「黄昏に― ブラームス/リスト/ベルク作品集」(2016)、「Bagatellen」(2019)、「ケージ プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード」(2021) がそれぞれフォンテックから発売され、レコード芸術をはじめとする主要紙において好評を得ている。
    愛知県立明和高等学校音楽科を経て東京藝術大学に入学、2011年よりベルリン芸術大学ピアノ科で学び最優秀の成績で卒業。現在はフランクフルト音楽・舞台芸術大学に於いてイェスパー・クリステンセン氏のもと、歴史的奏法の研究に取り組んでいる。
  • 東京混声合唱団
    合唱
    東京混声合唱団合唱
    1956年に創設された日本を代表するプロ合唱団。東京・大阪での定期演奏会、内外のオーケストラとの共演やオペラへの出演、青少年を対象とした鑑賞音楽教室、海外公演を含む年間150回の公演のほか、数多くのレコーディングやテレビ、ラジオへの出演を行っている。レパートリーは、創立以来行っている作曲委嘱活動で生まれた250曲を超える作品群をはじめ、内外の古典から現代作品までと幅広く、各地の合唱団や青少年との合同演奏、指導者派遣、ワークショップ・解説付きコンサートも精力的に開催している。文化庁芸術祭大賞、音楽之友社賞、毎日芸術賞、京都音楽賞、レコード・アカデミー賞、サントリー音楽賞、中島健蔵音楽賞などを受賞。

演奏曲目

池辺晋一郎相聞Ⅰ・Ⅱ(1970),相聞Ⅲ(2005)
池辺晋一郎オペラ《死神》(1971, rev. 1978)より 死神のアリア
池辺晋一郎オペラ《高野聖》(2011)より 抜粋
池辺晋一郎ピアノ協奏曲 Ⅰ(1967)
池辺晋一郎交響曲第11番《影を深くする忘却》(東京オペラシティ文化財団&OEK共同委嘱作品、世界初演)

会場

東京オペラシティ コンサートホール

チケット

料金
S¥6,000
A¥5,000
B¥4,000
一般発売日:2023年5月19日
プレイガイド 東京オペラシティチケットセンター TEL 03-5353-9999

主催・問合せ等

主催
  • 公益財団法人東京オペラシティ文化財団
問合せ
  • 東京オペラシティチケットセンター TEL 03-5353-9999