オーケストラ・アンサンブル金沢

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第410回定期公演フィルハーモニー・シリーズ

〈ニューイヤーコンサート2019〉

第410回定期公演フィルハーモニー・シリーズ

知る限り、年の始まり「新年」は、どの地でも、ほぼ同じ、国際基準の新年に思える。

けれど「正月」と文字で書いた途端に話は、日本独自の複雑性を帯びる。なにしろ1週間前には、日本中の「諸人が、こぞりて」、にわかクリスチャンになり「メリー・クリスマス」を唱えていたのだ。それが7日経つと「国民こぞりて」、神道を崇め神社に詣でる。

さらに各地各様の「雑煮」。これなどは日本人が多民族だと本気で信じられる。私の友人知人の半数は、元旦は夫の故郷風、2日は妻の故郷風の2ways雑煮シフトだという。このまま各地の雑煮の話もいいのだけれど、このあとは「音の雑煮」……新年演奏会の話。

日本でヨーロッパでアメリカで、さまざまに新年の演奏形態がある。雑煮に各地の特色や風味があるのと同じ。けれどもワルツやポルカを聴くなら、そして心底から楽しみたいのなら、これはもうウィーン仕立てしかないのだ。ワルツの3拍子がウィーン風に斜に構えて弾むのかどうかは、ワルツの生命線だ。雑煮の持ちを焼くか煮るか、白味噌かすまし汁か、よりも大事な問題だ。

金沢はウィーン・フィルのコンサートマスターの活きのいいのを主役に据える。独特の弾き振りが人気のシュトイデは、歴代コンマスのなかで新風を吹き込む役割を担ってきた。金沢の街にウィーンの音の味を再生するのも彼ならば可能だろう。単にウィーンの複製ではなく、金沢とウィーンの「海山の幸」を活かして、新たな「音の幸」を創り出せる名匠だ。

開催日程

2019年01月12日(土) 開場 13 : 15 開演 14 : 00

出演者

  • フォルクハルト・シュトイデ
    リーダー、ヴァイオリン
    フォルクハルト・シュトイデリーダー、ヴァイオリン
    1971年ライプツィヒ生まれ。5歳よりヴァイオリンを学び、88年からベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学にてヨアヒム・ショルツとヴェルナー・ショルツ教授に師事。卒業後はウィーンに移り、アルフレート・シュタール教授のもとで更に研鑽を積む。数多くの国際コンクールで入賞を重ね、94年にはウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに弱冠23歳の若さで就任。更に2000年よりウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターも務める。ウィーン・フィルとはソリストとしても共演しているほか、ソロや室内楽の活動でも常に注目を集め続けている。16年より広島交響楽団のミュージックパートナーに就任。

演奏曲目

~ウィーン・フィル シュトイデの弾き振り~
モーツァルト:交響曲 第1番 変ホ長調 K.16
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218

~華やかなシュトラウス・ファミリーのワルツ&ポルカ~
ヨハン・シュトラウスⅡ世 :歌劇「ジプシー男爵」序曲
ヨーゼフ・シュトラウス  :ポルカ「休暇旅行で」op.133
ヨハン・シュトラウスⅡ世 :ポルカ「クラップフェンの森にて」op.336
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ「人が笑い生きるところ」op.108
ヨハン・シュトラウスⅡ世 :ワルツ「愛の歌」op.114
ヨハン・シュトラウスⅠ世 :ギャロップ「ため息」op.9
ヨハン・シュトラウスⅡ世 :ポルカ「ハンガリー万歳!」op.332
ヨハン・シュトラウスⅡ世 :ワルツ「皇帝円舞曲」op.437

会場

石川県立音楽堂 コンサートホール

チケット

料金 全席指定
SS7,000-
S6,000-
A5,000-
B3,000-
SL1,000-(完売)
25歳以下当日券50%オフ(要証明書類)
未就学児入場不可
託児ルームの申込は1/9まで(有料 TEL.076-232-8111)

和装でニューイヤー!
◎チケットをご購入の上(定期会員含む、スターライト席除く)、当日和装にてご来場いただいたお客様には、音楽堂マネー2,000円分を進呈いたします。
◎ご希望の方は、終演後、コンサートホールステージ上にて写真撮影もOK!
(「音楽堂マネー」は石川県立音楽堂チケットボックスにて使用可能。一部ご利用いただけないものもございます。)
プレイガイド 石川県立音楽堂チケットボックス TEL.076-232-8632
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主催・問合せ等

主催
  • (公財)石川県音楽文化振興事業団
助成
問合せ
  • 石川県立音楽堂チケットボックス TEL.076-232-8632

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