岩城宏之音楽賞
岩城宏之音楽賞は、故岩城宏之(オーケストラ・アンサンブル金沢永久名誉音楽監督)の遺志を受けて、北陸に縁を持ち現在優れた音楽活動を行っている音楽家を顕彰し、支援する目的で2007年に創設された音楽賞です。
岩城宏之音楽賞 受賞者のご紹介
第19回(2025年)高野百合絵
富山県出身。東京音楽大学、及び大学院を首席で修了。
第65回全日本学生音楽コンクール全国大会第1位、併せて日本放送協会賞受賞。第21回日本クラシック音楽コンクール全国大会第1位、グランプリ賞受賞。
第84回選抜高校野球大会開会式での国歌独唱、2015、17年天皇皇后両陛下御臨席のもと御前演奏の他、「サントリー1万人の第九」「マタイ受難曲」「テレジアミサ」「夏の夜の夢」「三角帽子」などのソリスト、『カルメン』(題名役)ハイライト、ジルヴェスター・ガラ・コンサート、ニューイヤ-コンサートなどで、読売日本交響楽団、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団、九州交響楽団などのオーケストラとの共演や各地でのリサイタルが好評を博している。
オペラでは、NISSAY OPERA2018『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ役を在学中にオーディションで射止め、近年では、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2021『メリー・ウィドウ』主役ハンナ・グラヴァリに抜擢され、同オペラ2023『ドン・ジョヴァンニ』ではドンナ・アンナ役を壮麗な舞台姿と確かな歌唱力で喝采を浴びた。
2024年は3月小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXX子どものためのオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ役(ロームシアター京都)、5月東大阪市民オペラ『カルメン』題名役(東大阪市文化創造館)で出演し、いずれも絶賛される。7月には、佐渡裕プロデュースオペラ2024 『蝶々夫人』(兵庫県立芸術文化センター)でロールデビューを果たし、瑞々しい歌唱と徹底した所作で可憐な蝶々さんを演じ切った。
デビューアルバム「CANTARES」、2nd「Cantar del Alma/魂の歌」を日本コロムビアよりリリース。
NHK-FM「リサイタル・パッシオ」、NHK富山放送局「ニュース富山人」、テレビ朝日「題名のない音楽会」、BSテレ東「エンター・ザ・ミュージック」などのメディアに出演。2025年度 全国共同制作オペラ『愛の妙薬』アディーナ役で、東京、大阪(11月)、京都(1月)での出演が決まっている。
審査員
木村かをり(ピアニスト、故岩城宏之 夫人)
池辺晋一郎(作曲家、石川県立音楽堂 エグゼクティブ・ミュージック・ディレクター)
広上淳一(指揮者、OEKアーティスティック・リーダー)
対象
北陸三県(富山・石川・福井)にゆかりがある者で、音楽活動が顕著であり、現在演奏活動を行っている者。
過去の受賞者
2024年 第18回 | 竹田理琴乃(ピアノ) |
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2023年 第17回 | 篠原悠那(ヴァイオリン) |
2022年 第16回 | 竹多倫子(ソプラノ) |
2021年 第15回 | 小泉詠子(メゾソプラノ) |
2020年 第14回 | 塚田尚吾(ピアノ) |
2019年 第13回 | 鶴見彩(ピアノ) |
2018年 第12回 | 吉田 珠代(ソプラノ) |
2017年 第11回 | 該当者なし(-) |
2016年 第10回 | アビゲイル・ヤング(ヴァイオリン) |
2015年 第9回 | 鳥木 弥生(メゾ・ソプラノ) |
2014年 第8回 | 内藤 淳子(ヴァイオリン) |
2013年 第7回 | 森 雅史(バス) |
2012年 第6回 | 田島 睦子(ピアノ) |
2011年 第5回 | 濱 真奈美(ソプラノ) |
2010年 第4回 | ルドヴィート・カンタ(チェロ) |
2009年 第3回 | 豊永 美恵(クラリネット) |
2008年 第2回 | 荒井 結子(チェロ) |
2007年 第1回 | 吉本 奈津子(ヴァイオリン) |